ハイキングクラブ
9月17日(土) 「箱根旧街道 本陣跡~箱根町を歩く」 17名
江戸時代、小田原宿から元箱根を経由して三島宿までの全長八里を「箱根八里」といい、特に箱根の山は石畳の急坂が多く、また芦ノ湖畔の関所も検問が厳しく「東海道第一の難所」・「天下の儉」とよばれていました。
今回は、小田急箱根湯本駅で下車をしてバスで本陣跡へ、今日のスタート地点です。本陣跡~畑宿~甘酒茶屋~関所跡~箱根町までの約5.5Kmを往時の旅人の気持ちで歩いてみました。
(畑宿寄木会館前にて))
(本陣跡案内)
(寄木会館内)
(一里塚標)
(一里塚) (石畳を昇)
コースは県道732号線の車道を縫うように歩くための注意を徹底しての出発です。
本陣跡は、大正元年(1912)全村火災で焼失し庭園は昔を偲ぶそのまま残されていました。
畑宿の寄木細工は江戸時代末(180年位前?)石川仁兵衛氏によりここ畑宿から始まりました。本陣跡のすぐ近く、畑宿寄木会館に立ち寄り寄木細工の説明を受け、また作品を鑑賞できました。
畑宿には、江戸から数えて23番目の一里塚(盛土)があります。畑宿の集落を過ぎると「西海子坂」(用心しなければ岩底に陥る)「橿木坂」(苦しくてどんぐりほどの涙こぼれる)「猿滑坂」(猿もたやすく登れず)と各坂の名前が箱根一番の難所のほどを表しています。
本日一番の楽しみ「甘酒茶屋」での昼食休憩です。
(甘酒茶屋で休憩) (甘酒のれん)
(茶屋案内板) (足元にホトトギス)
ここ「甘酒茶屋」は江戸初期創業で400年の伝統を守り、現在の当主は13代目とのこと。自家製甘酒(400円)はまさに絶品、その他「力餅(いそべ)」「黒ゴマきなこ餅」も評判です。甘酒・昼食で、ここまでの疲れも解消されました。
「於玉坂」「白水坂」「天ヶ石坂」と約1Kmの石畳の上り坂を越えると元箱根までのゆるい下り坂、滑りやすい石畳を注意して歩きます。
(旧街道標識前にて)
(於王坂標識) (1Kmの石畳)
(元箱根杉並木) (関所跡)
元箱根から杉並木を抜け関所跡を見ながら箱根町に到着です。数日来の雨で石畳・石段が滑り歩き難く、また蒸し暑い天候でしたが約4時間のハイキングをケガもなく終了、小田原での干物・かまぼこ等のお土産を手に帰路につきました。
記 ハイキング部 石島光芳