現在、彩の国いきがい大学熊谷学園2年制4期校友会は39名の会員が活動しています


このページのコンテンツには、Adobe Flash Player の最新バージョンが必要です。

Adobe Flash Player を取得

ふるさと大発見クラブ

平成29年11月29日(水)、日光街道「草加宿散策」を参加者11名で実施しました。
高崎線利用者と東武線利用者に分かれて、草加駅に午前10時20分に集合でした。
今日のガイドは今野副会長と新人の田幸さん(草加宿案内人の会)の2人です。 コースと日程は以下の通りです。
草加駅東口集合(10:20)→草加駅出発(10:30)日光街道の話→八幡神社→藤代家→道路元標
→本間家→おせん茶屋→東福寺→煎餅焼きの体験「志免屋」(11:25~11:45)→昼食「仁厚」(11:50~12:50)→神明庵・神明宮・水準点→草加せんべい発祥の地碑・河合曾良像(おせん
公園)→六丁目橋(13:10)→松尾芭蕉像→望楼→甚左衛門堰→札場河岸→正岡子規句碑→高浜虚子
句碑→日本の道百選碑→矢立橋→草加松原…ハープ橋→名勝指定記念碑→百代橋・ガイド終了(14:10)→独協大学前駅着(14:20) ※帰りは独協大学前駅から乗車しました。
草加市は人口が約247,000人、県内の日光街道六宿のひとつで、芭蕉の奥の細道はここから出発しました。そのシンボルの駅前には高層ビルが立ち並び、とても賑やかです。

1 八幡神社
「草加町見聞史」によれば、享保年間(1716~1736年)に稲荷社を祀ったのが始まりで、安永6年(1777年)に木造八幡神像を祀ったことにより、現在の社名になったと伝えられています。草加市の指定重要文化財である獅子頭雌雄一対があることで有名です。 今回は外観のみで内部を見ることはできませんでした。
2 藤代家
明治期の建物で、町屋建築として貴重な建物です。平成25年6月21日に国の登録有形文化財に登録されました。歴史を感じさせる重厚な建築物に驚きました。

 
(八幡神社)                  (藤代家)

3 道路元標
明治44年(1911年)に埼玉県内各地に建立されたもので、谷塚、千住、越谷、浦和、栗橋への距離が尺単位で示されています。老朽化が進みスチール枠で補強されています。因みに「…越谷宿へ壱里三拾三町三拾三間三拾三尺」と三並びで記載されています。
4 おせん茶屋公園
旧日光街道に面し、宿場の雰囲気をイメージした公園です。かつてここには草加町役場などがありました。ゆっくり休憩できるように腰掛けられるようになっています。

 
(道路元標)                  (おせん茶屋公園)

5 東福寺
草加宿の開宿に尽力した大川図書(おおかわずしょ)が、慶長11年(1606年)に創建。僧賢宥が開山したと伝えられています。本堂・山門・鐘楼とも江戸後期の建造物で、山門の彫刻・本堂内外陣境の彫
刻欄間は貴重なもの、山門と鐘楼は市の指定文化財です。

 
(東福寺山門)                 (東福寺山門の彫刻)

6 煎餅焼きの体験と昼食
今日の楽しみのひとつに煎餅焼きの体験がありました。3人で座り係の指導を受けて丁寧にオリジナルの煎餅を焼き上げました。食べてみると、やはり手作りはひと味違いました。

 
(志免屋外観)                 (せんべい焼き体験)

(昼食会場・仁厚にて)


7 神明宮
「草加町見聞史」によれば、元和初年(1615年)に宅地内にご神体を祀ったのが始まりで、正徳3年
(1713年)に草加9ケ村の希望により、宿の総鎮守として現在の地に移されました。水準点の指標は、かつて神明宮の鳥居の台座として使われていましたが、鳥居を修繕する際に、発見された貴重なもの
であることを知り大変驚きました。

 
(神明宮)                    (水準点の解説)

8 おせん公園
神明宮の東にある公園です。せんべいに見立てた自然石「草加せんべい発祥の地碑」が建てられています。尚、一緒にある自然石は箸に見立てたものです。
9 河合曾良像
市制50周年を記念して平成20年におせん公園に建てられました。河合曾良は奥の細道の旅に随行した芭蕉の門人です。曾良像は交差点の反対側にあります。

 
(草加せんべい発祥の地碑)           (河合曾良像)

10 松尾芭蕉像
奥の細道旅立ち300周年を記念して建立されました。像は右手に杖を持ち、笠をかけ、友人や門人たちとの別れを惜しむかのように、千住方面を振り返る「見返りの姿」です。平成元年に除幕式を行い平成3年に現在地に移設されました。
(左が見返りの姿の芭蕉像)






(松尾芭蕉像の前で)

12 甚左衛門堰
伝右川の二連アーチ型のレンガ造りの水門です。灌漑や増水の時に使用された堰で、現存する堰は明治27年に再築されたもので、埼玉県の指定文化財です。
(右が甚左衛門堰)





13 札場河岸公園
 
(札場河岸公園の望楼)            (麦倉忠彦氏(右端)偶然通りかかる)
草加松原南端にある、かつての「河岸」の面影を今に再現する公園です。園内にはかつて札場河岸公園の賑わった舟運の河岸場が復元されているほか、高さ12.5m(基礎の石垣を含む)の五角形の望楼が建てられています。 また同じく五角形の休憩所も建てられていて、きれいな紅葉が印象的でした。
さらに幸運なことに芭蕉像や曾良像の作者(市内在住彫刻家の麦倉忠彦氏)が偶然通りがかり、話をすることができてとても感動しました。

14 正岡子規句碑「梅を見て野を見て行きぬ草加まで」並びに
      高浜虚子句碑「順礼や草加あたりを帰る雁」
      日本の道百選碑…昭和62年8月に選定されたのを記念して建てられました。
 
(正岡子規句碑)                 (高浜虚子句碑)
 
 (日本の道 百選碑)

15 草加松原遊歩道
草加六丁目橋付近から約1.5㎞の旧日光街道沿いの600本を超える松並木は、江戸時代から「千本松原」と呼ばれ街道の名所となっていました。平成26年3月18日には、国指定名勝「奥の細道の風景地 草加松原」に指定されました。遊歩道には石畳が敷かれ、市民の憩いの場です。途中に矢立橋、ハープ橋、百代橋があります。
(左が草加松原遊歩道)




16 百代橋
草加松原遊歩道に2つある太鼓型の橋の1つです。昭和61年に建設され、橋名は「奥の細道」の「月日は百代の過客にして、行きかふ人も又旅人なり」の文字。この一節から名付けられました。橋の上からの松の眺めがよく絶好のビュースポットとなっています。最後に草加市は歴史・観光資源の発掘・活用・保存・環境整備が進んでいると思いました。 (右が奥の細道の冒頭部分碑)





(百代橋の前で)

4月の桜の咲く時期に訪れて散策してみるのも良いと感じました。天候のも恵まれ楽しく有意義な一日となりました。
                                   柴崎(記)