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(令和4年度社会見学  かみつけの里遺跡にて  ☝クリックすると拡大します)

社会見学ツアー

令和4年度社会見学ツアー (かみつけの里遺跡他)   2022 年6月 23日

 6月23日(木)午前8時30分文化センター前から総勢19名、中型バスで出発です。

(椎名会長挨拶)
 行先は群馬県高崎市の郊外で千5百年前に2度にわたって大噴火した榛名山の土石流に埋もれた集落と豪族の館が、道路の新設工事に先立つ遺跡調査で発見されました。その成果を展示する「かみつけの里博物館」と「群馬県立歴史博物館」の見学。 お隣の群馬県の歴史を訪ねる旅です。
 当初の計画段階ではコロナの第6波がやや収まり掛けてはいましたが,感染者は高止まりで「油断大敵」的な報道が大半でした。
 第2回理事会(5月20日)のころは相当治まりの気配が漂い、第3回目ワクチン接種も進み(75歳以上は80%以上)、医学的知見、対処法もはっきりしてきたことなどから理事会で全会一致で開催が決定されました。それから各理事に1週間という短期間で募集をかけて協力して貰いました。

(保渡田古墳群 wikipediaより)
 さらに第1次募集の段階では、本人の身体の調子、親、家族の具合やコロナに対する危惧があるのかギリギリの参加者となり、19名で出発しました。3年ぶりの行事で、皆さん久しぶりに会うためか結構大きな声での会話を弾ませながらの出発となりました。
 先ずは第1訪問の「かみつけの里博物館」ですが、遥か遠くに見える榛名山の2度にわたる大噴火後に発生した土石流にのまれ、千5百年間封印された村落と豪族の館跡や田圃遺跡が発見され、綿密な調査が行われた由。その成果とその周辺の古墳時代の文物を展示する博物館が建設され、隣接する古墳を創建時に復元した2基と併せて「はにわ公園」として整備されています。田圃は6畳間程度の広さで整然と無数に作られていたようです。田圃に付けられた人の足跡も千5百年前にそこに人が居たんだと身近に感じられました。


(石 棺)                  (ハニワ群の展示)

 また、千5百年前にはすでに渡来人(朝鮮系)がいたことを示す村落跡も発掘されていて、その文化、農耕技術が伝えられていたんだなと思われます。発掘されたハニワも多数展示されていました。制作当時に復元されるその復元技術にも感心させられます。
 復元整備された前方後円墳では日本トップクラスの大きさの石棺が収められていて、‘’見ごたえあるねえ~‘’と言い合いながら、‘’これをどうやっていれたのかな~‘’と頭の体操も皆でやっていました。
 二重堀の中土手の100基近いハニワ群で儀式を表しているものがあり、これもハニワの向きや寸法を計測再現したとのことでした。入場料65歳以上は無料ですので是非皆さんも一度は見学して見て下さい。


(復元された古墳丘)

 昼食はほど近い水沢観音下の本舗、丹沢亭で「水沢うどん御膳」の定食でした。人によってはやっとアルコールにありつけて、でも時節柄かなり静かに、おいしいうどんとマイタケの天ぷらを味わいました。

 
(水沢うどん定食)               (ランチスナップー1)


(ランチスナップー2)            (ランチスナップー3)


(ランチスナップー4)            (本舗 丹沢亭)


(水沢観音本殿)
 昼食の後は腹ごなしも兼ねて水沢観音にお参りし、近くにある「マイタケセンター」で栽培室の見学とお買い物。次に最後の群馬県立博物館の見学です。

 歴史博物館では、日本には旧石器時代には無いとの定説を覆した、みどり市に有る相沢忠洋さんの「岩宿遺跡」の発掘品と現場模型の展示及びハニワ王国を自認する群馬県で発掘された大型、小型のハニワ群に圧倒されながらの見学。期待していた武人ハニワはレプリカ。本物はしっかりと東京博物館に収録されているとのこと。
 またモータリゼーションを大衆にまで広げた大衆車「スバル360」の最初期モデルも展示されており、説明によると第1号の購入者は「松下幸之助さん」とありました。


(群馬県立博物館)                (スバル360)


(県立博物館のハニワ)

 歴史漬け、ハニワ漬けの1日でしたが、予定の通り夕方5時には文化センター前に無事到着しました。次の親睦旅行が企画されていますが、コロナはどうなっているのでしょうか。予断を許しません。
 どうか皆さん、くれぐれも油断なくコロナ感染に注意しお過ごしください。

                             紀行文:土島靖史  写真:滝

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