現在、彩の国いきがい大学熊谷学園1年制39期校友会は73名の会員が活動しています


史跡めぐりクラブ

-太田・新田荘・世良田東照宮と徳川の歴史-

◇猛暑続きの今年の夏、参加取りやめが懸念される中で予定通りの参加をいただき、幹事一安心の中、第2回史跡めぐりクラブ活動の「太田編」が7/18(水)実施しました。
熊谷駅北口集合で太田行バスに乗車、貸し切り状態で太田駅到着、東武伊勢崎線で世良田駅へ、無人駅でのSuica、改札に驚きながらも給水準備・日傘等の暑さ対策万全にして「いざ出発!」
気温30度はあったかも・・

 (世良田駅から徒歩・・・トホ-)


 (宮司さんから宮内案内を頂きました。)

◇炎天下の歩行の厳しさも味わいつつ「世良田東照宮」に到着し、木陰で給水後に宮司さんから宮内案内と東照宮の歴史・新田義貞から続く徳川家と新田荘の縁についてご説明を頂きました。
重要文化財「大鉄灯籠」(高さ5mは鋳造燈籠として日本一との由)が入り口に鎮座していて、深谷市から移設されたとのこと、又、境内に並ぶ近隣親藩の前橋・川越・忍各藩の石燈籠等、私達の地域とも縁深いことが分かりました。

(時流に翻弄された新田荘への熱い想いも感じました。)
社殿彫刻や文様も素晴らしく、日光とは煌びやかさが違っても、大権現を祀る心意気が強く感じられましたが、幕末から明治以降長らく放置状態で敷地内に学校が建つ等、悲哀の時期を経て今日に至っているとの宮司の説明に、時流に翻弄された新田荘への熱い想いも感じました。

◇続いて、涼しい「新田荘歴史資料館」に移っての館内見学。入口のジオラマで広い新田荘の建物配置の説明を受けながら常設展示を回った後で、「企画展・新田猫」コーナーで珍しい岩松一族の猫絵画を見学。養蚕が盛んだった上州・武州・信州で蚕の天敵ネズミを除ける効果のある「蚕の神様」として信仰された人間臭い顔の「新田猫」はユーモアにあふれ、楽しく学べました。

 (新田荘歴史資料館)


 (新田猫)


 (麦とろろ膳「朝日屋」)
◇食事処がなく唯一の特産大和芋が提供される「朝日家」迄歩いて戻り、楽しい女性主人のおもてなし心と「麦とろ膳」(とろろ饅頭や自家製漬物も)を満喫したところで、体力的な心配から午後のコースに自信がないとの声があがりました。
途中で熱中症事故などは避けたいと自由参加にし、半数の11名が給水・暑さ対策の上で一路「縁切寺満徳寺」へと歩き始めました。

◇午前に通った炎天下道路を戻り、ネギや枝豆の畑の中の道を、汗かきベソかき?歩き続ける勇気ある「男女11人・夏物語」でしたが、何とか落伍者もなく「満徳寺」に到着したところ、館の職員やボランティア案内人が心配しながら出迎えてくれて、さながら駆込み寺までたどり着いた。
江戸時代の妻女の想いを味わいました。涼しい館内で家康公・千姫由来の縁切寺のVTRを観て鎌倉・東慶寺と並び世界で唯二のアジール(避難所)が、夫婦問題の解決に存在感を示したことを理解して、記念撮影のあと帰りは駆込み門から逆に退出、世良田駅まで汗だくで頑張りました。

 (炎天下の中よく頑張りました。)


 (駆け込み寺に)

◇炎天下の強行軍だったのですが、皆さんの頑張りで事故なく帰途に着くことができましたこと、改めて感謝申し上げます。
次回も涼しい秋の紅葉に沢山の参加を期待しております。

                                 記  第2班 嶋崎 美春