現在、彩の国いきがい大学熊谷学園1年制39期校友会は57名の会員が活動しています。


史跡めぐりクラブ

飛鳥山公園・旧古河庭園・六義園散策


5月1日をもって元号が「令和」となりました。お札も刷新され、"何と!"一万円札の顔に地元・深谷市出身の「渋沢栄一」が採用されました。世に出回るのは2024年となりますが、なんとも名誉なことです。そして、我が、史跡めぐりの場所が渋沢栄一が晩年住んでいた北区飛鳥山の渋沢栄一邸跡地の施設です。以前、史跡めぐりで渋沢栄一の生家も見学しており、タイミングと深い繋がりに感動を覚えました。
前日の空模様から一転、晴天の中、5月15日(水)18名の参加で実施しました。JR王子駅の中央口に集合し、駅からロープウエイで2分、飛鳥山公園に着きました。駅南口より「飛鳥の小径」に沿った小高い丘に飛鳥山公園があります。公園内には『八代将軍徳川吉宗が天保の改革の一つとして、この地を桜の名所にして行楽の地としたことが公園の始まり』と記した石碑が設置されています。アジサイ・つつじ・桜の名所として市民に親しまれています。園内の一角には子供たちが遊べる遊具もありました。また、同園内には、「紙の博物館」「北区飛鳥山博物館」「渋沢栄一史料館・青淵文庫・晩香盧」などの施設があります。 「紙の博物館」では、ボランティアから紙の原料・製造・紙製品・紙のリサイクル工程などの説明を受けました。ここ近年災害が多く、段ボールベッドなど紙が大きな役割を果たしていたことが思い出されます。
王子は洋紙発祥の地でもあり、紙の歴史を大切に伝承して行って欲しいと思います。
「北区飛鳥山博物館」は、北区の歴史や自然・文化がテーマごとに展示されていて、図書の閲覧もできる施設として区民に親しまれています。
 
 (モノレール)                 (紙の博物館で説明を聞く)

「渋沢栄一史料館・青淵文庫・晩香盧」は自由見学でしたが、史料館は、渋沢栄一がかつて住んでいた旧渋沢邸跡地に建てられ、栄一の生涯と実績に関する資料が展示されていました。
「青淵文庫」は、栄一の80歳の祝いと子爵に昇格した祝いを兼ねて「渋沢栄一記念財団」から贈呈され、「晩香盧」は、栄一が77歳を迎えた時に清水組(現:清水建設(株))から、同社が危機を迎えた時の支援と助言に対する感謝の気持ちとして贈られた茶室だそうです。多くの建物が空襲で焼失し、残ったのが「青淵文庫」と「晩香盧」とのことでした。旧渋沢庭園を散策していると、焼失した建物の場所に「跡地」の立て札があちこちにあり、栄一の息遣いを感じる雰囲気でした。
 
 (渋沢栄一資料館へ )             (青淵文庫を訪ねる)

栄一が関わった企業は第一国立銀行を初めとして500社以上、福祉事業は600団体以上とも言われ、その業績は計り知れないものです。
資料によると①「道徳経済統合一説:富をなす根源は何かと言えば、仁義道徳。正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。」栄一の理念は、「利益を追わず公益を図る」との考えを生涯貫き通したそうで大変立派な思想を持った人だと思いました。一万円札の顔に納得!です。( ①ウィキペディア「百科事典」より一部抜粋)
滝野川会館のレストランで昼食を摂り、次の見学地である明治の元勲・陸奥宗光の邸宅だった「旧古河庭園」に向かいました。
見学者が多く、記念写真の場所選びも憚れましたが、洋館の前で写真を撮り、1時間ほど見学しました。石造りの洋館と斜面に咲いたバラが美しく、異国情緒を感じました。低地には日本庭園が配され、和洋折衷の大変美しい庭園でした。つつじの花を期待していましたが、開花の時期が過ぎて残念でした。

 (旧古河庭園を背に記念撮影)※クリックすると拡大します。


 (建物とバラと沢山の見物客)※クリックすると拡大します。

「旧古河庭園」から徒歩20分程度で「六義園」に到着。正門を入ると、広場に大きなしだれ桜の木がありました。
2班に分かれてガイドさんの説明により園内を一周しました。川越藩主・柳沢吉保が元禄15年に築園した庭園で、和歌の趣味を基調とした「回遊式築山泉水」の大名庭園だそうです。膨大な広さを誇る純日本庭園の素晴らしい景色に感動し、庭園の空気感に心が癒されました。※クリックすると拡大します。  
 (六義園でガイドの説明を聞く)         (園内の名所つつじ茶屋へ)

「六義園」を後にして、10分程度歩くとJR駒込駅へ着き、帰路の人達と、巣鴨のとげぬき地蔵などを見学する人達に分かれ15:40解散となりました。美しい庭園と渋沢栄一という偉人の功績に触れ充実した一日でした。
                              ここまでの担当1班 笠原好江 記

《巣鴨とげぬき地蔵編》  『おばあちゃんの原宿』としてすっかり有名になった「巣鴨のとげぬき地蔵(高岩寺・延命地蔵菩薩)」に向けて出発、JR巣鴨駅から商店街を目指していると、何とあの「みやぞん」が街頭でテレビ撮影中で、さすが東京と思いながら『巣鴨地蔵通り商店街』の看板をくぐり、両側の懐かしい風情の店を冷やかしつつ、とげぬき地蔵のお参りをしました。
御朱印帳に記帳も済ませ、身代わり観音に水掛祈願もして、ついでに、あの『赤パンツ』を買った男性もいて証拠写真をパチリ。帰りは名物の大福や団子を食べ歩き帰途に着きましたが、夕方の混雑で立ちながらの電車旅でした。

 (とげぬき地蔵で水掛祈願)


 (巣鴨で赤パンツを買いました。

                              本編担当   櫻井省三  記