現在、彩の国いきがい大学熊谷学園1年制37期校友会は96人の会員が所属し活動しています。


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史跡クラブ



9月15日(木曜日)朝、雨もぱらつき、天候もすっきりしないなか、熊谷市上中条の常光院に9:00前に13名が集合。
昔は大名でも籠から降りて、歩いて入ったという格式のある正門をくぐり、本堂で、住職の凛としたなかにもやわらかく、やさしい約45分の説明を受けた。寺にしては珍しい茅葺き屋根だが、現在この屋根を葺替中です。中の造りは書院づくりで、庭には金子兜太の“たっぷりと鳴くやつもいる 夕ひぐらし”の句碑がある。

 (常光院正門前で記念写真)

 
 (茅葺屋根の葺き替え中)            (住職さんの講話を聴く)

 
 (常光院)                   (金子兜太の碑)

平安時代末期、1132年に藤原鎌足の子孫常光が武蔵の国司として下向、この地に館を構え、豪族の娘をめとり、中条氏を名乗る。中条兄弟が源義朝の下で武勲を上げ約50,000坪の領地を所有。孫の家長が源頼朝に重用され、一族が鎌倉に移住する時、祖父常光公の菩提のため寺として、比叡山より名僧金海上人を招き、開基する。
以来、今日まで、天台宗延暦寺直末寺として現在に至る。檀家は109しか認められないという。
徳川幕府より、十万石の待遇を受け上野寛永寺の伴頭寺として、学問修行の道場、明治政府の政策(神仏毀釈)、戦後の農地解放で約5,000坪になる。
現在は熊谷厄除大師として多くの人が参拝している。ともかく、熊谷市にこれだけ古く、各式があり、一万石から大名と言われるが、十万石の寺があることは殆どの人が知らなかったと同時に皆、驚きを隠せませんでした。
車で約15分荻野吟子記念館に到着。

(荻野吟子記念館)


(阿吽の会の加藤さんから説明を頂きました) 

 
(熊谷郷土かるた)               (荻野吟子女史像)

加藤ボランティアガイド(女性)が笑顔で出迎えてくれ、約40分説明を戴いた。1851年に利根川近くの熊谷市俵瀬に誕生。自分の体験から女性医師の必要性を痛感し当時、女性には医師の道は閉ざされており、目の前に立ちはだかる壁を信念とたゆまぬ努力で克服し、1885年、医業開業試験に合格、日本公許登録女医第1号となった埼玉県三大偉人の一人。話しを聞いていて、自分にはとても出来るものでなく、自分の生きてきた人生も浮かべながら、こころに重くジ-ンと訴えるものがありました。
記念館を後にして、車で約10分、見晴らしのよい利根川土手を越えると、葛和田の渡し場。

 (葛和田の渡場から黄色の旗をあげるとOK)


 (赤岩渡しの由来)

 
 (渡し船が迎えに来ます)          (無料で乗れます)

 
 (気持ちがいい)              (船頭さん)

近くの小屋の側にあるポ-ルの黄色い旗をロ-プでたぐると、向う岸の群馬県千代田町、赤岩の渡しから船が迎えに来る。
千代田町運営 料金無料 何故熊谷市は負担していないのかなあ?
たった4分の乗船だが、初めての人が多く、みんな、子供みたいに目を輝かせ、楽しんでいました。只、中にはこの4分に船酔いをする人がいて、本当にしんどそうでした。
対岸から歩いて約10分光恩寺に到着。

 (赤岩不動尊(光恩寺)

 
 (住職から歴史を学ぶ)           (荻野吟子生家の長屋門)

 
 (長屋門の由来)              (本堂で住職さんのお話)

 
 (本堂の天井に描かれた(昇り龍))     (本堂の天井に描かれた(下り龍?))

長柄住職、副住職(長男)夫婦と色白のかわいい赤ちゃん(女の子?)が揃って待っていたかのように歓迎してくれました。
国登録有形文化財に指定された本堂に隣接してある庫裡(くり)にまつわる物語を説明されます。
本堂に招かれ、本堂の全ての天井に昇り竜、下り竜の絵が描かれており、30年近く前に東京芸大の教授が手を掛け、完成したものだそうだ。宮家の主要皇族のシンボルデザインもされる著名な方だそうです。又、国指定重要文化財の「五種鈴」がある。
阿弥陀三尊像改修に関する逸話を住職がユ-モアたっぷりに笑顔で楽しそうに話してくれ、聞いている私達も思わず、楽しく笑いながら聞きいっていました。
礼を言い、急いで「赤岩の渡し」に向かい船の待ち時間に記念写真をパチリ。

 (赤岩の渡し場土手で)

お昼をかなり過ぎ、皆、腹がすいたね!と呟きながら。妻沼で昼食だ。
 
 (わとうで昼食)               (刺身定食梅を食す)

幹事が勝手に前もって頼んでおいた「刺身定食 梅」がテ-ブルの上に既に準備、息も付かずに食事に入った。皆さんが美味しい、美味しいと言いながら 笑顔で口を動かす。そうです。これを前から皆さんに食べさせたかったんです。
 午後は“安らぎの宮の森 冠稲荷神社”へ約15分で到着。

 (冠稲荷神社)

 
 (お浄めを済ませて)             (日本一の大きなボケの木)

 
 (開運 厄除 全ての邪悪・邪気を除く)     (冠稲荷神社 本殿)

 
 (ティアラグリ-ンパレスでコーヒータイム)  (楽しい一日を過ごしました)

 目の前に朱色に塗られた大、小の赤い鳥居が木々の向こうに見える。本宮及び他の建物が全て朱色基調で華やかな雰囲気を醸し出す。
本宮奥に妻沼聖天山とそっくりの色調の彫り物をした建物には驚嘆した。その前に日本一の大きさを誇る木瓜(ボケ)の花がある。ある人が確信を持って、ボケ防止の花だと言うのでてっきり信じたら、巫女(みこ)さんが“縁結びの子宝祈願・子育て祈願”の花です。と教えてくれ、この意味の落差に みんな大笑い。
ティアラグリ-ンパレス(結婚式場)のソファ-にゆったり座り、コ-ヒ-タイムで満喫し、担当責任者及び史跡クラブ事務局長の挨拶でお開きとなり散会しました。
女性軍の数人から、今日はよかったよと言われ、少しほっとしました。
                           担当責任者 佐藤健一(記)
                           大澤勝重・原田幸子   写真 塚田東司

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